福岡市技能職団体連合会

イベント・活動

令和4年度 鶴田小学校「小学生ものづくり体験講座」

体験講座

◎福岡市技能職団体連合会では、会員団体の技能職者を講師とした「小学生ものづくり体験講座」を実施しています。


【事業の目的】
小学生を対象に、子ども達がものづくりの価値を実感するとともに、自身の将来の職業選択の幅を広げ、進路選択にいかすことができるよう、技能職者(ものづくりの専門家)による実演や子ども達が体験できる様々な分野の体験講座を実施するもの。


 昨年度に引き続き、本年度も新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、感染状況を注視しながら対策をしっかりととって開催することといたしました。
 令和4年度、第2回「小学生ものづくり体験講座」は、福岡市立鶴田小学校で次の通り実施しました。


        
1 日 時   令和4年7月12日(火)  10:30~12:05

2 場 所   福岡市立鶴田小学校

3 対 象   81名(6年生)

4 体験講座  ・調理(中華):鶏肉の北京ダック風 
        ・和裁:ポシェットつくり
        ・建具:ミニ障子衝立(ついたて)づくり
        ・めんたいこ:明太子づくり

5 講 師  
・福岡県調理師連合会:中橋淳作、椿真朝、鴨川尚太郎、伊藤誠也
・(一社)日本和裁士会福岡県支部:齊藤雅彦、生津春代
・福岡市建具工業組合:新内一秋、小野原三幸、紐本敏春、井上吾朗、浜田栄
・博多辛子めんたい協同組合:樋口 尚孝

【調理(中華):鶏肉の北京ダック風】

 調理の講座では、「鶏肉の北京ダック風」をそれぞれ調理し、講師が作った「コーンスープ」を試食しました。最初は、プロのシェフに教えてもらう初めての調理実習に、うまくできるかどうか緊張していた様子でしたが、講師から「最初はだれでも失敗する。失敗した理由を考えて次にいかして勉強すること。」と励まされ、だんだん楽しい雰囲気が盛り上がってきて、最後は笑顔いっぱいの体験となりました。
 「料理は食べてもらう人のことを大切に考える」ことが大事という講師の教え通り、作り方を体験した「鶏肉の北京ダック風」のレシピをもらって、さっそくその日の夕食で、家族に作って食べてもらい、「美味しい」と言われて嬉しかった子ども達もいたようです。

【和裁:ポシェットつくり】

 和裁の講座では、なみ縫いで小物づくりをしました。自分で身の回りのものを作ってみたい、という子ども達が多く参加してくれていたようです。基本的には、まっすぐに2か所縫うシンプルな作業ですが、布の重ね方やヒモの取り付け部分の、ちょっとしたコツで、おしゃれなポシェットが出来上がり、みんな満足そうでした。
 今回の講座でも、マニュアルの動画やプリントを使って全体の説明の後、それぞれのペースで作業が進められるようにしました。プリントを持ち帰って、布の幅や、重ねる長さなどを工夫し、オリジナルの小物をつくって家族や友達にプレゼントしたい、夏休みの自由作品にしようかな、という子ども達もいたようです。

【建具:ミニ障子衝立(ついたて)づくり】

 建具の講座では、ミニ障子衝立づくりに取り組みました。建具?障子?衝立?と初めて聞く名前に、いったい何ができあがるんだろう、どうやってつくるんだろう、と不安な気持ちで体験にのぞんでいたようですが、形になっていくうちに、集中力も高まっていく様子でした。
 特に、ねじの取り付けでは、高さをきっちり合わせたり、微妙なすき間の明け具合だったり、ちょっとしたことでうまくいかない作業の連続で、随分難しかったようです。できあがったものは、「落として壊れないように気をつけてもって帰った」そうで、作品を見た家の方からも「すごい」とほめていただいたそうです。

【めんたいこ:明太子づくり】

 明太子づくりでは、明太子に関する説明を聞き、それぞれ調味液に明太子をつけこみました。実際に明太子を持ってみて、予想外の重さにびっくりしたり、形を整える大変さを実感したりしていました。実際に美味しく食べられるまでには数日かかるということで、辛味の粉と一緒に持ち帰って、オリジナルの味になるよう毎日楽しみに待っていると思います。自分で作ったからこそ、少しずつ変化する味を毎日確かめるのも楽しみなのでしょう。
 講師の説明で、初めて知ったことが多く、講座が終わる頃には、すっかり豆知識で頭がいっぱいになり、さっそく家で家族にクイズを出したりして、豆知識を披露した子ども達もいたようです。