福岡市技能職団体連合会

イベント・活動

令和4年度 賀茂小学校「小学生ものづくり体験講座」

体験講座

◎福岡市技能職団体連合会では、会員団体の技能職者を講師とした「小学生ものづくり体験講座」を実施しています。


【事業の目的】
小学生を対象に、子ども達がものづくりの価値を実感するとともに、自身の将来の職業選択の幅を広げ、進路選択にいかすことができるよう、技能職者(ものづくりの専門家)による実演や子ども達が体験できる様々な分野の体験講座を実施するもの。


 昨年度に引き続き、本年度も新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、感染状況を注視しながら対策をしっかりととって開催することといたしました。
 令和4年度、第1回「小学生ものづくり体験講座」は、福岡市立賀茂小学校で次の通り実施しました。


        
1 日 時   令和4年7月4日(月)  10:45~12:20

2 場 所   福岡市立賀茂小学校

3 対 象   100名(6年生)

4 体験講座  ・調理(中華):鶏肉の北京ダック風 
        ・洋裁:巻きペンケースつくり
        ・畳:ミニ畳づくり
        ・表具:からくり屏風づくり
        ・美容:美容師の仕事体験

5 講 師  
・福岡県調理師連合会:中橋淳作、椿真朝、沢村建、小川英二
・福岡県洋裁技能協会:石井幸子、堤志保美、井上恵美子、鈴木美穂
・福岡県畳工業組合 福岡地区連合会:都地隆幸、今村博、伴俊彦、竹元哲郎、奥川俊平
・福岡表具師協会:安藤征夫、上田博樹、吉富清登、合屋善克
・福岡県美容生活衛生同業組合:川畑英幸、田中寿幸、チャンドラ美穂

【調理(中華):鶏肉の北京ダック風】

 調理の講座では、コロナ禍の2年を経て、まだまだ配慮事項はたくさんあるものの、久しぶりに実習をすることができました。学校の先生方にもいろいろとご協力ご助言いただきながら、体験内容等も試行錯誤しましたが、無事に実施できて安心しました。子ども達の感想にも「シェフに教えてもらう調理がとても楽しみだった」「やっぱり調理は楽しい」という言葉がたくさんありました。
 最後に講師が作ったコーンスープを試食したり、講師への質問コーナーでプロの調理師の仕事に興味をもったり、子ども達も講師も和気あいあいと触れ合う時間をいただきました。講師から「仕事でつらいこともあるけれど、今日のような体験を皆さんと一緒にできて、元気をもらいました」と話してもらって、子ども達も嬉しそうでした。

【洋裁:巻きペンケースづくり】

 洋裁の講座では、子ども達に身近に使ってもらえるものとして、今回、巻きペンケースをつくる体験をしました。フェルトの生地が縫いづらく、普段使っている針や糸より太目の専用のもので縫うため、「まっすぐ縫うだけ」がなかなかうまくいかないようで、時間いっぱい集中して取り組んでいました。
 針に糸を通すことや玉どめ、玉結びに苦戦する場面も多々ありましたが、がんばってそれぞれオリジナルのペンケースを完成させることができました。「自分で作ったものなら、思うようにいかず失敗したところも、そこのところがそのものの特徴になって「自分のもの」と思える」そんな感想を書いてくれた児童もいて、ものづくりの体験ならではのすばらしい学びがあることに改めて感銘をうけました。

【畳:ミニ畳づくり】

 畳の講座では、ミニ畳づくりに取り組みました。体験は、まず、講師持参の様々な色や柄の畳のへりを選ぶことから始まりましたが、現代的な柄や古典的な柄など、子ども達の好みも様々で、中には友達同士、おそろいの柄や色違いの柄を選んでみたりして楽しんでいました。作業に入ると、見たことのない専用の糸で縫う作業も、縫う時に思いがけず力が必要なことも、どれも「畳づくり」と聞いて想像していなかったことばかりだったようで、驚きの連続の表情でした。
 さらに講師からの説明も、畳の歴史、「いぐさ」のリラックス効果……などなど、子ども達にとって、どれも初めて聞くこと、知ることばかりで、貴重な機会になったようです。

【表具:からくり屏風づくり】

 表具の講座では、からくり屏風をつくりました。どんな仕組みで「からくり」になるのか、終始不思議そうな面持ちで、講師からの説明通り作業を進めていましたが、最後まで、出来上がってもなお、「からくり」の仕組みがわからず、家に持ち帰って改めてじっくり眺めた子もいたようです。
 自分は不器用だから完成しないんじゃないかな、と不安だった子も、「講師の先生が丁寧に教えてくださったおかげで無事に完成することができました!」と喜んでいました。最後に屏風の装飾に使った和紙に、手作りのこよりで思い思いのたんざくをつくって、七夕の準備もできました。

【美容:美容師の仕事体験】

 美容師の仕事体験では、三つ編みや編み込みの仕方、アレンジの工夫など、実際の手の動きを講師から教えてもらって、楽しく体験できました。ハサミの持ち方や種類、髪についての〇×クイズがあったり、講師の一人がカットモデルになってのデモンストレーションなど、盛りだくさんの内容に、笑顔いっぱいで楽しい時間を過ごしていたようです。
 講師から、朝の髪の梳(と)かし方、寝ぐせのなおし方、ドライヤーでの乾かし方なども教えてもらって、「これからは髪をもっと大切にしたい」という声も聞きました。体験後は、きっと毎日、プレゼントされたくしで、自分の髪を大切に手入れしていることでしょう。家族や友達など、身近な人をモデルに、ヘアアレンジを楽しんでいる児童もいるかもしれませんね。