福岡市技能職団体連合会

イベント・活動

令和4年度 西戸崎小学校「小学生ものづくり体験講座」

体験講座

◎福岡市技能職団体連合会では、会員団体の技能職者を講師とした「小学生ものづくり体験講座」を実施しています。


【事業の目的】
小学生を対象に、子ども達がものづくりの価値を実感するとともに、自身の将来の職業選択の幅を広げ、進路選択にいかすことができるよう、技能職者(ものづくりの専門家)による実演や子ども達が体験できる様々な分野の体験講座を実施するもの。


 昨年度に引き続き、本年度も新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、感染状況を注視しながら対策をしっかりととって開催することといたしました。
 令和4年度、第5回「小学生ものづくり体験講座」は、福岡市立西戸崎小学校で次の通り実施しました。


        
1 日 時   令和4年11月21日(月) 10:45~12:20

2 場 所   福岡市立西戸崎小学校

3 対 象   76名(6年生)

4 体験講座  ・家具:マイ箸づくり 
        ・理容:理容師の仕事体験
        ・管:水道管で水鉄砲づくり
        ・鉄筋:鉄筋の結束、梁・柱の組立体験

5 講 師  
・福岡市家具工業会:楢崎喜文、住永謙一、山下広巳
・福岡市理容連絡協議会:稲富稔勝、黒崎正嗣、藤井凛、芳賀麻世、芳賀肇
・福岡市管工事協同組合青年部会:田井祐貴、藤岡昭太、楢崎亮、中村健一、竹浦諒
・福岡県鉄筋事業協同組合:宮村良太、井上英樹、秋永正信、汐田洋、菅谷良太、
             今本健一、篠森良、佐藤智之、友田将行

【家具:マイ箸づくり】

 家具の講座では、木材をカンナで削ってマイ箸をつくりました。カンナを使う時の力の入れ方やカンナをあてる角度など、講師の方々のアドバイスを聞いて何度も削りながら自分なりにコツをつかんで、楽しく体験していました。カンナで削る時に木くずがするすると伸びていくのがとても気持ちよかったようです。
 工作が苦手な児童も、講師の丁寧なアドバイスや声かけで、上手く作ることができていました。木材の種類によって、色や硬さが異なるいくつかの箸を作ったので、自宅で家族と一緒に大切に使いたいと感想に書いてくれました。

【理容:理容師の仕事体験】

 理容師の講座では、マネキンの髪をバリカンで刈ったり、編み込みなどのヘアアレンジをしたりして理容師の仕事体験をしました。最初の講師の話では、理容と美容の違いや、仕事に必要な免許のことなどを知りました。
 体験では、はじめて使うバリカンを手に、下から刈る時、上から刈る時でバリカンの持ち方を変えることを講師から聞いて、びっくり。刈りやすいからという理由だけでなく、お客様が痛くないように向きや持ち方を変えていると知って、「お客様のために」を大切に仕事をしている理容師の方々の気持ちに、心を動かされたようです。

【管:水道管で水鉄砲づくり】

 管の講座では、水道管を工作して水鉄砲作りに取り組みました。管と管をきちんとつなぐために、こんなに時間と手間がかかるのだと実感しながら工作を進め、最後にはできあがった水鉄砲で水を飛ばして、笑顔いっぱいで楽しく遊ぶ時間も過ごしました。
 仕事の説明動画や資料、講師の話を聞いて、水道管がなければ、家で水を使う際にも川などの水源から自分たちで水を汲んでこなければならないことを想像し、自分たちが当たり前に水道管から出てくる水を使っている日常は、決して当たり前のことではないと、大切なことを学びました。講座の感想には、水道管の工事に携わっている方々への感謝の言葉もたくさん寄せられていました。

【鉄筋:鉄筋の結束、梁・柱の組立体験】

 鉄筋の体験講座では、体育館で2グループに分かれ、それぞれ鉄筋の結束、梁・柱の組立作業を体験しました。子ども達は、ヘルメットと保護メガネ、軍手を着用すると、現場の職人さんモードになりきって、集中して作業に取り組み、最後には全員でやり遂げた達成感を味わいました。友達と協力して一つのことに取り組む楽しさをあらためて実感したり、難しいことに挑戦してみることの大切さに気づいたりと、たくさんの学びもあったようです。
 今回の体験を通して、「(今まで)建物はコンクリートだけでできていると思っていた」「立体をつくるには、想像力が必要だと思った」「プロの講師の先生達は、結束作業がびっくりするほど早い」など、鉄筋の仕事を知り、興味をもってくれました。